フローフシのあのマーケティングってどうよ?
この話ですよ。
この話がツイッター上なんかでも非常にバズっていて、試しに「フローフシ」で検索してみると、「無くなっちゃうの(泣)。気に入ってたのに~。買い溜めしよ!」みたいなつぶやきが数多く…
でも、
だめだよね~!?こういうマーケティング
…と私は思うわけです
(もちろんツイッターでそういうこと言ってる人もいたよ)
あれだけ全国のドラッグストアに売っていて、あれだけ売れていて、無くなるわけなんてないんだから(どう考えてもリブランドとかその類。)、ブランド廃止なんて勘違いされるようなマーケティングしちゃ駄目だよ…と。
性善説的にみれば、フローフシの会社の人や、このマーケティングを担当した代理店の人は、世の中の大多数の女子がこの話を真面目にブランド廃止って受け取っちゃうとは思わなかったのかもしれません。
反対に、性悪説として見るんだったら、フローフシの会社の人も代理店も最低だね。だって動揺を生むだけで、誰も、何も、楽しくないもん。真面目に受け取った層も最終的に「騙されたー!」ってなるだけだし。
で、じゃあ、今回のって悪意なくやっちゃったの?それとも、ある程度拡散しようと思って多少の誤解を生む目的でやったの?ってのが論点だと思うんですけどね。
…まぁ、後者だと思いますよ。私はね。
今回の広告のモチーフにされたアンディ・ウォーホルのマリリン・モンローを坂本竜馬にアレンジ、のその趣旨なんぞ、フローフシユーザーの1%位しか分かっちゃいない。だって、層が違うんですもの。アンディ・ウォーホル自体がオヤジ趣味だし、坂本竜馬とかは、もはや、じっちゃん趣味ですからね。
このマリリン風坂本竜馬をある種のいいわけにして、「えっ?普通知ってるでしょ、このアイコン」みたいな言い訳ポーズを取れるふうにしているのが、いやらしすぎます。この常識ないほうがおかしいでしょ、的な。
でも、自分の商品の購入層の調査がぬかりない企業なことは、皮肉なことにこれまでの商品開発力で十分に証明されてしまっているわけで、その層の人達がウォーホルや竜馬に対して興味がないことくらい、彼らは分かっているに決まっています。分かっていないほど、彼らは無能ではないのです。だからこそ、顧客にサンキューとかメッセージ送っといて、ちょっと顧客を馬鹿にしてると私は感じます。
製品はきちんとしているのになぁ。製品の誠意が伝わるような、誠意ある広告のほうが今は求められていると思うよ。企業の腹の底が見えてくるようで、なんだか嫌な気持ちになる広告でした。