イタリア旅行記8日目(エルコラーノ遺跡とナポリ)
観光できる日程はこの日で最後。この日はまずエルコラーノ遺跡に行き、その後時間が余ったらナポリの美術館・博物館を回るプランで動くこととした。
エルコラーノ遺跡はナポリから20分程度、ヴェスヴィオ周遊鉄道でポンペイと同じ方面へ行ったところにある。エルコラーノの駅から5分ほど坂を下ると海のそばにエルコラーノ遺跡の入り口がある。
入口に入る少し前から、海が見える。地中海だ。
下を眺めるとエルコラーノ遺跡。
料金を払い、中に入る。
ポンペイはかなり混み合う観光地だが、エルコラーノはスッカスカ。ポンペイと比較すると街の規模がかなり小さいので、みんなポンペイに行くのだろうし、日本人からするとエルコラーノ遺跡なんて知らんがな、なのであろう。
ヴェスヴィオ山の噴火で街としての機能が停止し、近年になって掘り起こされた点はポンペイ一緒なのだが、ポンペイと異なり溶岩が降り注いだ街とのことで、なんかどういう仕組みなのかわからないんだけど、木でできた屋根や格子、扉などが残っているのが特徴。より当時の生活の雰囲気が知りたいのであれば、エルコラーノなのかもしれない。
以下、写真が続く。
エルコラーノにも当然ある、テルマエ。ポンペイではなくなっていた、洋服を置く木の棚が残っている。ポンペイで何となく理解していたテルマエが、頭の中でより立体的になっていく。
この木の棚の上に衣服を置いていたのだろう。
テルマエは、ポンペイでもエルコラーノでも大きさが違うだけで、形自体は一緒。特別なものではなく、比較的定番の形をした建物だったんだな、というのがよくわかる。
こういうお皿が風呂の中にあるのもポンペイと一緒。
風呂ガマ。
テルマエ以外にも、いろいろと散策。
この壁の絵はちょっと珍しい素材な感じがする。
色彩豊かなネプチューンのモザイク。
鹿の絵で彩られている。
木が残った家。
海の生き物と人間(ネプチューンか?)。ここに住んでいる人は当時からイルカの存在を知っていたんだなぁ…
格子の家。
屋根もすごいし、格子も残っている。
こちらは他の家の、木の扉。
そして、この道を下に下っていくと、当時の海岸線に行くことができる。
ここが当時、海岸だったところ。今は火山灰だのが堆積して、もう少し先に海岸線が移動している。
そして、人間の骨が。逃げ遅れた当時の人なんですかね、たぶんそうですよね。わお…
午前中いっぱいでエルコラーノ遺跡は見終わったので、午後は国立カポディモンテ美術館と国立考古学博物館、それとスパッカナポリとそのそばのサンタ・キアーラ教会も観て回る。
まずはカポディモンテ美術館から。地下鉄は通ってない場所にあり、バスで向かう。
ティッツァーノがたくさん。パウロ三世。
フィリップ二世。
マグダラのマリア。ローマにもあったねぇ
ダナエ。
カラヴァッジョのキリストの苔打ち
パルミジャーノの、貴婦人の肖像(アンテア)。これめちゃくちゃ素敵だよなぁ…
次は考古学博物館。ここは2回目。ポンペイとセットで必ず見るべき博物館。っていうか、ここを見なかったらポンペイに行った意味が半減するくらいの博物館。ポンペイにあったレプリカの本物があったり、出土品のモザイク画や像があったりする。
かの有名な、あの絵が。アレクサンドロス大王の戦い。これも、ポンペイから出てきたんだよなぁ。ポンペイすげえんだよな。
胸元の顔写真は誰なんですかね、嫁ですかね。
ポンペイで見たヴィーナスの絵(本物)。
下ネタ系もたくさん。ヤギとプレイ。
当時の風俗店のマーク。
フローラちゃん。
秘儀荘のものとそっくりな感じの絵柄。ただ内容はマケドニアを擬人化した右の女性と自分たち(老人?)みたいなテーマだったような…?忘れた…
そして、それでも時間が余ったので、サンタ・キアーラ教会へも立ち寄り。マヨルカ焼きの教会。
まぁ、マヨルカ焼きだな、という感想。地中海ですからね。
スパッカナポリで南イタリアの名物のアランチーノとランババを食べたりして、イタリア旅行最終日は幕を閉じました。それにしてもランババって、大きくて食べれないと思いきや、柔らかくってペロリといけちゃうんですよね。